【サンパウロ=平田雄介】南米ブラジルの大統領選決選投票が30日実施され、選挙管理当局は、左派ルラ元大統領(77)が、右派ボルソナロ大統領(67)を破り、当選したと発表した。ルラ氏は交流サイト(SNS)を更新し、「我々は勝った。ブラジルに再び笑顔が戻ってくる」と勝利宣言した。
選管当局によると、開票率99・98%で、ルラ氏の得票率は50・9%、ボルソナロ氏は49・1%。選挙戦では新型コロナウイルス禍で打撃を受けた経済の立て直しなどが争点となった。
ルラ氏は2003年から2期8年の在任中に高い経済成長を実現し、増えた税収で公的扶助を拡充した実績を強調した。さらなる社会保障の充実と気候変動対策の改善などを訴えた。
中南米では昨年から、新型コロナで悪化した格差の是正を訴える左派候補が現職の右派大統領に勝利する選挙が相次ぎ、ボルソナロ氏は公的扶助を拡充して対応したが、及ばなかった。同氏は新型コロナ対策を軽視したことも批判された。
ルラ氏は在任中の汚職事件で大統領退任後に一時収監され、無罪となった経過があり、米メディアは「劇的な復活」と伝えている。




